アンティークマーケット

健康なミルクボウル

ロンドンのアンティークマーケットで買ったこの、のボウルは、裏にセーフティミルクボウルと書いてある。考えてはみたけど、いまだにセーフティの意味がよく分からない。このボウルにミルクを入れてグラスに注げばこぼれにくいことは確かだけど、別にビンから注いでもジャグから注いでも同じことだと思う。それでもこのボウルはパテントまで取得しているのだから、もっと何か使い方があるのかもしれない。一応、売っていたオジさんに聞いてみた。何だかせわしなさそうなオジさんで「そんなこと、わかんねえよ。何だっていいじゃないか」みたいな態度だったので、何だっていいよね、と思ってしまった。そういうことはよくあることで、何だか分からないまま買ったり使ったりしている物はけっこうたくさんある。第一、このボウルにミルクが入ってテーブルに侭いてあったとしたらおいしそうだろうか?私はこんなに平らな状態でミルクを見たくはないような気がするのだ。でも私はこのボウルの形と素材感をとても気に入っている。ぽってりした注ぎ口は可愛らしいし、持ち手の形もきれいな上にとてもうまく手になじむ。平ったさも好きだし、白の色加減も好きだ(単に白といってもいろいろあって、私は暖色系の白が好きです)。私は豆の煮物とかゆで野菜のサラダなどを盛って使っている。生野菜より火を通した野菜のほうが似合うように思う。だから注ぎ口も持ち手も何の役にも立ってはいない。でもこの器にそれがないとしたら、何だかつまらない器になってしまう。もっとも、私が勝手な使い方をしているだけで、元々ミルクボウルなんだから、ないわけがないんだけど。寒い季節より暑い頃、夜より昼間のほうがこのボウルはぴったりする。やっぱりミルクのために作られた器は健康なんだと思う。